「仮想通貨市場が真っ赤だ…」
8/26火曜日の朝、市場チャートを見て多くの人がそう感じたかもしれません。ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）をはじめとする主要な暗号資産が軒並み急落。市場全体からわずか1日で巨額の資金が失われました。
一体何が起こったのでしょうか？そして、この下落は「終わりの始まり」なのでしょうか、それとも「絶好の買い場」なのでしょうか？
海外の最新レポートを基に、今回の市場急落の裏側と、専門家が予測する「この先のシナリオ」を分かりやすく解説します。
何が起きた？9億4000万ドル超が強制ロスカット
最新のデータによると、仮想通貨市場は火曜日に急落し、全体の時価総額は4.5%減の3.85兆ドルまで落ち込みました。
この急落の引き金となったのが、レバレッジを効かせた取引の強制決済（ロスカット）です。CoinGlassのデータによれば、わずか24時間で9億4180万ドル（日本円で約1400億円以上！）ものポジションが清算されました。
特に影響が大きかったのは、以下の2つの主要通貨です。
- イーサリアム（ETH）： 約3億2160万ドルの損失
- ビットコイン（BTC）： 約2億6160万ドルの損失
アルトコインも例外ではなく、ソラナ（SOL）は11.6%、リップル（XRP）も5.3%下落するなど、市場全体が大きな打撃を受けました。
下落の犯人は「クジラ」の大量売却
では、なぜこれほど大規模なロスカットが発生したのでしょうか？
その直接的な原因は、「クジラ」と呼ばれる大口投資家による巨額の売りでした。
オンチェーンデータによると、ある一つのクジラが24,000 BTC（約27億ドル相当）を市場で売却したことが確認されています。このたった一つの売り注文が引き金となり、ビットコイン価格は一気に4,000ドルもスライドし、一時109,214ドルを下回る事態となりました。
週明けに史上最高値となる5,000ドル付近まで上昇していたイーサリアムも、この流れに引きずられる形で4,405ドル前後まで価格を戻しています。
専門家は強気？「イーサリアムが次のラリーを主導する」
市場全体が悲観ムードに包まれる中、一部の専門家は意外にも強気な見方を崩していません。特に注目されているのが、イーサリアムの今後の可能性です。
仮想通貨取引所BitgetのCEO、Gracy Chen氏は次のように分析しています。
「オンチェーンデータは、クジラがビットコインを売り、その資金でイーサリアムへのエクスポージャーを増やしている『キャピタルローテーション』が進行中であることを示しています。マクロ経済の緩和、ETFへの継続的な資金流入、そしてイーサリアム自体の実用性の高まりを考えると、ETHは短期的に市場をアウトパフォームする位置にいると考えられます。」
彼女は、ビットコインが今後しばらく11万ドル〜12万ドルのレンジで推移する可能性がある一方、イーサリアムは4,600ドル〜5,200ドルを目指すだろうと予測しています。
ビットコインが機関投資家の需要に支えられている一方で、イーサリアムはその優れたファンダメンタルズ、規制の明確化への期待、そして現物ETFへの期待感から、次の市場上昇を牽引する主役になる可能性を秘めているのです。
まとめ：市場の変動はピンチか、チャンスか
今回の市場急落は、多くの投資家にとって不安なニュースだったかもしれません。しかし、見方を変えれば、大きな価格変動は新たなチャンスが生まれる瞬間でもあります。
- クジラはなぜビットコインを売ってイーサリアムを買っているのか？
- 次の上昇トレンドはいつ、どの通貨から始まるのか？
市場が大きく動いている今だからこそ、情報収集を怠らず、いつでも行動できるように準備しておくことが重要です。
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